高い声を出すには、舌の動きをマスターせよ!

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こんにちは、アンヴォーカルピアノスクールの浅井です。

今回は、かなりマニアックな内容で、ちょっと難しいかもしれません。

しかし、「多くのボイトレに関する皆さんの悩みを解決する糸口になるかもしれない!」と思います!
よろしければお付き合いください!

高い音で喉が締まってしまうのはなぜ?

私がボイストレーナーになって15年の間に、どうしたら効率よく、どんな人でも分かりやすく音域を伸ばしたり、声を大きくしたりできるかということを研究してきました。

その中で、「喉を開く=(イコール)舌骨を下げること」だということを発見しました!

舌骨は手で触ることができるので、感覚でなく、喉を触りながら、簡単に喉を開けられるようになる舌骨ボイストレーニングを考え出しました。


しかし、
もう一つ、私自身が発声の悩みとして感じていた「顎と舌の問題」がありました。


発声練習でいい声が出せるようになっても、「顎と舌」の力みがあるせいで、曲を歌うと地声の響きで高音を出すときに、喉の締め付け感が抜けなかったのです。


それは生徒さんも同じで、顎の歪みや硬さを抱えている方がいたり、舌が長い方は高音が苦しくなってしまうという傾向がありました。

歌を歌う時に、歌詞を発音するときに、舌や顎が動くと一緒に舌骨が上がってしまい、喉が苦しくなってしまうのです。


そこで、この数年の間「高音時に、どのように舌を動かせば、舌骨が上がらずにいられるか」を調べて研究してきました。

ボイストレーニング関連の情報だと、舌骨の動きや舌の動きを解説している資料がなかなか見つけられられず、大変苦労しましたが、他分野の資料をからやっと見つけられました!

嚥下(えんげ)機能障害の資料で、舌骨や舌、喉頭蓋の動きを見ることができたのです。
http://www.swallow-web.com/engesyogai/approach2.html


私自身、声楽家の先生に「舌を下げて、喉を開けなさい」と指導されてきました。

しかし、私の研究した結果では、全くその逆でした!!

「舌を下げる行為そのものが、喉頭蓋がふさがってしまう=(イコール)喉を締めてしまう」原因となってしまうのでした。



この下の写真で分かるように、舌が上がっているほうが、喉のスペースが広く開いています。

ただし、舌の前が上がると、舌骨は上がってしまうので、あくまで挙げるのは『奥舌』です!

ということで、今、私のレッスンでは「喉を開くには、舌骨を下げ、舌は挙げるように!」と生徒さんたちに注意しています。

当スクールの生徒さんたちは、舌を挙げるトレーニングに苦労しながらも、「高音がびっくりするくらい伸びた!」「地声で高い声が楽に出せるようになった!」と、「声が良くなった原因は舌を挙げるトレーニングの成果だ!」と大変喜んでいます!!

舌の筋トレで声が変わる!

さて、では具体的に「舌を挙げる筋肉はどうやってトレーニングするか?」ということです。

その前に、舌と顎がどのようにつながっているのかを見てみましょう。

『茎突舌筋』という舌を吊り上げている筋肉が、奥舌の挙上に関係しています。

そして、この『茎突舌筋』は舌とつながり、舌は下顎とつながっています。
奥舌を挙げられるようになると、下あごを茎突舌筋で吊り上げる形になり、下あごの位置が安定して顎関節のズレも良くなるそうです。



口を開ける時にかくっと音がすることはないですか?

かくっという方は、顎の関節がちょっとずれているのかもしれません。

実際、私自身も顎関節症に長年悩まされてきました。

顎関節症や、かみしめ、歯ぎしりの癖があると咬筋、茎突舌骨筋や顎二腹筋が硬く収縮してしまい、舌骨が頸椎方向に引っ張られてしまい、奥に入り込んでしまうのです。

舌骨が奥に入ると、のどが締まっている状態になるので、当然高い声が出にくくなります。

つまり、茎突舌筋をトレーニングが出るかまとめると、このように効果が期待できます。

①下あごの力位置が安定する

②舌骨を支える筋肉が緩む

③舌骨が前に出て、下がりやすくなる

④喉が開きやすくなる

茎突舌筋が「舌と顎」、さらに舌骨の位置の安定にも効果が出ることがわかりますね!



しかし、奥舌をあげることは、なかなか簡単ではありません。
「舌も、喉と同じように筋トレが必要」です!


そして、こちらも筋トレに何かいい方法はないかと探していたら、見つけました!

キープアップという製品で、舌筋トレーニング器具としてアマゾンで販売されています。


早速買って使ってみたら、ダイレクトに茎突舌筋の筋トレができ、私もかなり歌いやすくなりました。

生徒さんにもおすすめをして、一週間くらい使った方の声に早速効果が出ていて、「6時間歌っても声がかれなくなった」「音域が伸びた」など、やってよかったという声が上がっています!

当スクールの生徒さんの必需品になるかも知れませんね。


↓発声練習の方法については、こちらのブログにも詳しく書いてありますので是非ご覧ください。
「歌うと声が出ない」の原因は、「舌」かも知れない

高音が出やすいフォームとは?

舌骨を下げる→肩甲舌骨筋
奥舌を持ち上げる→茎突舌筋

この筋肉の働きが崩れないように、下あごは固定し、舌先と上あごで歌詞を発音することが大切です。

そんなのできるの?
難しすぎてわからない!と思いますよね。
まずは、次の順番でやってみてください。

高い声が出やすいフォームの作り方

①息を吸うときに、舌を後ろに引っ込める→舌骨が下がる

②下あごを少し前に出す→舌骨が前下方に下がる。

③前歯が見えるくらい、頬を上げる→上あごが開くと、奥舌も上がりやすい

④喉仏や下あごを動かさないようにしながら舌打ちをする→奥舌が上がる感覚がつかみやすくなる

⑤歌詞は舌先だけで発音する→奥舌が上がったままにキープしやすい


これらすべてを一気にやろうとすると、「変なところに力が入ってしまい逆効果になった」ということもあるかも知れません。

まず、一つ一つの動きができるようになってからでないと、いきなりやっても一度にこれだけのことをキープしながら歌うことはできません。

ですから、

自分ではなかなか難しいようでしたら、レッスンに来ていただければちゃんとレクチャーいたしますので、無料体験レッスンにお越しくださいね。

→アンヴォーカルピアノスクールのレッスン詳細はこちら

なぜ一般的には、「舌を下げろ」と言われることが多いのか?

私は昔、声楽科の先生から「喉を開くために舌を下げろ」と言われました。

確かに、舌骨と舌はセットで動きやすいので、「喉を開く=(イコール)舌骨を下げる」だと考えれば、「舌を下げたら舌骨下がるんじゃない?」という考えでOKかもしれません。

太い共鳴が欲しい声楽では、喉仏が上がることも注意されます。

「舌がUの字に凹ませるくらい下げろ」と言われていました。

舌を下げたらどんな音色の声になるかというと、声帯の閉鎖が弱まって裏声っぽくなります。

確かに、「キンキン声を治したくて、裏声を強めたくて、でもどうしても舌骨や喉仏が上がってしまって、舌を下げて上から押さえてつけるしか今は方法がない」とすれば、舌下げもアリかもしれません。

でも、POPSのボイストレーニングで舌下げを指導される場合の多くは、「キンキン声、平べったい声を治すため、喉仏が上がるのを防ぐため」で、裏声で歌いたいわけではないのかなと思います。

「喉を開くのは、喉仏と舌を顎を下げればできる」
という、声楽的な発声指導からきた理論を、そのままPOPSやロック、洋楽にも使ってしまっているのですね。


でも、よく考えると、昔ながらの日本のうた、民謡の歌手の方は高音が地声ですごくきれいに出ます。

民謡の歌手の方々、そんなに舌を一生懸命下げていますでしょうか?

高音がきれいな坂本冬美さんは、下あごを大きく開いて歌っているでしょうか?


「舌を下げると喉が開く」良く言われる「口を大きく開けて!あくびの口」というのは、「口の中がのぞけるくらい開けたら出るんじゃない?」みたいなイメージ的なもので、解剖学、科学的根拠がはっきりしているかについてはかなり疑問です。


色んな情報に惑わされず、「自分の喉が本当に楽なのか?本当にそれで声が出ているのか」を、確認しながら自分に合ったボイストレーニング方法を選択していきたいですね。


こんな話をするのは、一般的なレッスン方法を批判しているのではなく、ここだけの話、「舌を挙げる」指導をする前は、私もそのようにするのが解決方法だと思ってそれを生徒さんにやらせていたからなんです・・・

声楽は裏声で歌うのでそのやり方でもよかったのですが、POPSやミュージカル、ロック、洋楽では、高音を地声の響きで出さないとかっこよく歌えないので、実は私自身も困っていたのです。


舌を下げるのを意識しすぎてよくありがちな問題は、

  • 舌に力が入ってしまい、早いテンポの曲が歌えない。
  • 高音でひっくり返る。
  • 発声練習では地声っぽく声を出せても、歌になると苦しくなってきて裏声になる。

これらも全て私にも当てはまっていました。


他にも声楽出身で、POPSが歌えない人はこのような症状をきっと抱えているのではないかと思います。


「舌を挙げて歌う」という理論は、どうしたら「舌の力が抜けて、歌いやすくなるのか」をとことん調べつくして、私なりに考え出した理論なのです。


もしかしたら、この「舌を挙げなさい」という理論を言っているのは、日本のボイストレーナーの中では私しかいないかもしれません(笑)

舌を下げることで地声で高い声が現在出せている方には、無理におすすめするつもりもありませんし、それで納得しているならわざわざこちらの理論を取り入れなくて大丈夫ですよ!

「地声の音域が狭くて、高い声が出ない」と本当に困っている方、「どうせ無理だと諦めている」方に新しい方法として、提案したいと思いますので、ちょっと試してみたいなと思った方は、是非無料体験レッスンを受けにいらしてくださいね。

 

舌の筋トレは、健康面でも役立ちます!

私以上に「奥舌を上げる」ことを推奨している職業の方々がいます。
歯科医師の方々です!

顎関節症、歯並びや歯ぎしり、口呼吸、無呼吸症候群の改善に役立つらしいですよ。

http://kikoukairo.com/archives/1373

パソコンやゲーム、スマホで姿勢が前のめりになったり、首が前に出たりしている人は、大体舌も前に出がちです。

奥舌のトレーニングは、唾液に分泌も促すので、喉の乾燥を防ぎ、免疫力アップにもつながるそうです。

あと、元々は嚥下機能訓練のために研究されている分野ですので、当然誤嚥(ごえん)防止にもなります!
むせることが多い方には、是非お勧めします。


「歌を通じて舌の筋トレしてたら、身体の調子もよくなった」
というくらい、歌うことがみなさんの幸せにつながりますようになったらいいなと思います!

アンヴォーカルピアノスクールの無料体験レッスンはこちら

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Youtube 舌骨発声ボイストレーニング

アンヴォ―カル・ピアノスクール公式 チャンネル