こんにちは、アンヴォーカル・ピアノスクールの浅井です。

洋楽を歌ってみたいけど、洋楽の練習をすることそのものに抵抗感がある方が多いのではないでしょうか?

「英語がわからないから、洋楽は無理」
「ネイティヴような声の音色になれるわけがない」
「そもそも骨格が違うんだから、無理に決まってる」

確かに、日本人が作った日本人の取りやすい音程、リズムで、日本語の曲であれば自信を持って、抵抗なく歌うことができますね。
それは、『日本で作られた曲を歌うための声の土台』が、すでにできているからです。


それと同じで、ネイティヴの人と同じように英語を発音し、同じような豊かな声の響きで歌えるためには、『洋楽を歌うための土台』がないと日本の曲と同じクオリティで歌うことはできません。

土台ができていない状態で洋楽を歌っても、「なんか違う。なんかかっこよくない」という状態から、抜け出すことは難しいでしょう。


私自身も苦労し、「洋楽を歌えるようになるためには、何が足りないんだ」ということを15年のボイストレーニングの経験の中で研究し続けてきました。

  1. 日本人の持つ独特の声の出し方や、日本人の英語の発音の癖とは?

  2. ネイティヴの発声・発音の方法、リズムの取り方の特徴とは?

  3. ネイティヴにあって、日本人にないもの、違いとは?

  4. 日本人に不足しているものを補うトレーニングとは?


この一つ一つに対して、自分なりの答えを出しましたので、今回はそれをみなさんに「洋楽を歌える声になるためには?①」として、何回かに分けてお伝えしていきたいと思います。


そもそもネイティブには「日本人がなぜ歌えないか」がわからない

私は、2年ほどアメリカ人のボイストレーナーの先生に指導を受けました。

「息を出さないで」「リラックスして」「リズムが遅れている」「発音が違う」と、アドバイスを受けていました。


しかし、先生に言われることを「どうやったら少ない息の量で歌えるのか」「どうやったら先生の求める声の音色になるのか」、最初は全然分からず、言われたことに対応ができなくて、「もうレッスン受けないほうがいいのではないか」と諦めようかと思ったほどでした。

「ネイティヴには喉の筋肉がすでに備わっているものだから、喉の筋肉が弱く、息漏れしやすい日本人にとってはできないのは当然。元々できている先生には、声の改善方法は明確にはわからないのかもしれない」
とも思いました。


それでも、「とりあえず1年は続ける」と思って、レッスンを受けながら「ネイティヴにあって自分にないものは何か?」を追求していきました。

自分が色々な日本人の先生から学んできたボイストレーニングの方法を見直したり、解剖学などの理論や、ネイティブと身体の動きの違いなども研究していきました。

そしてレッスンでは、ネイティヴが聴いたらどういう反応が来るのかを見ながら、「いいね!」と言われる声をみつけていきました。

レッスンを重ねていくごとに、「ネイティブの先生に納得してもらえる声はこうやって出すんだ」ということが実感できるようになると、声そのものが変わっていく感じがしました。

先日受けたニューヨークでのレッスンでも同じで、「自分で洋楽を歌える声を作った上でレッスンを受けないと、全然対応できないだろうな」と感じました。

『洋楽を歌うための土台作り』とは?

『洋楽を歌うための土台作り』とは、まず1番は「声作り」なのです。

グルーヴ感、発音、フェイク、などは声の土台ができていないままやろうとしても、なかなかできないことが多く、小手先のテクニックで終わってしまいます。


海外のアーティストは、「裏声」の使い方が上手です。

日本人のみなさんがイメージする裏声は、合唱のようなふわーっとした息漏れをした声ではないでしょうか?

言葉で表現するのは難しいですが、それはボイトレ用語でいう「ファルセット」という軽い裏声ですね。

それではなく、洋楽を歌える声になるために必要なのは、「息漏れのない強い裏声」です。
ボイトレ用語風にいうと、「ヘッドボイス」というのがしっくりきますかね。

ビブラートも自由自在に入れられる、響く裏声です。
オペラ歌手の女性の声のイメージを持っていただけるといいかもしれません。

これは女性に限らず、男性にも十分してもらう必要があります。

海外アーティストのように、地声から裏声にひっくり返ることなく、強い声のまま高音を出すには、裏声の筋肉の強化が不可欠です。

洋楽に必要なトレーニングは、「裏声」から

地声だけで声を出すと、1オクターブから2オクターブの音域になってしまうのですが、裏声を出せれば3オクターブまでは、どなたでも出せるようになります。

「裏声で歌いたくなんかないのに。パワフルな地声の響きが出したいんだけど。だから裏声の練習なんてやる必要あるの?」

そう思って、裏声だけに集中した練習をする抵抗感が拭えない方も多いです。

でも、海外アーティストのようなパワフルな地声が強く聞こえる声には、裏声を出すための筋肉が必要です。

それは、地声を支えるのが、「裏声の筋肉」といえるからです。

裏声が出ないとどうなるのか?


地声の筋肉だけで歌っている場合だと、例えるならば、片足重心で立っているようなもの。

それでは、立っている片足にとても負担がかかりますし、すぐ疲れるし、パワーも落ちますね。

両方の足にバランスよく重心をかけている方が、身体の疲れが感じませんね。

歩く場合でも、うまく体重移動しながら前に進みますね。

海外アーティストのパワフルな声は、地声の筋肉と裏声の筋肉を共に使っているからこそ、パワフルな声が出せるのです。


ですから、地声の筋肉だけだと、自分が頑張ってるわりには「そんなに声量が出ない」「響きが足りない」「喉が苦しくなる」のはやむを得ないというわけです。

「地声を出しても、裏声を出している感覚も持ちながら声を出すこと」が大切です。

「そんな感覚持てる気がしないんだけど」と思う方も、多いと思います。

もしかしたら、その感覚は「裏声だけを取り出して、徹底して裏声を強化するという練習をしっかりやった人」にしか分からない感覚かもしれません。

裏声の質を高めるには、舌骨が大切


最初は、ファルセットのような息漏れの裏声しか出せないかもしれません。

でも、舌骨を下げるトレーニングを積んでいくと、「息漏れのない響きのある裏声」が出せるようになります。

舌骨を下げると咽頭共鳴腔という響きのスペースが広がるため、喉の力を入れなくても響きで声量が大きくなります。

この響きの大きさというのが、パワフルな声の源です。

また、喉の開いた感覚が持て、喉の負担が軽減され、地声を入れたときにも喉の詰まりが防げます。

「舌骨を下げる感覚を持ちながら声をだす」ことができるようになるには、ある程度の時間が必要ですが、この声は海外アーティストのようなパワフルな響きの声を出せるようになるための大きな一歩になります。

裏声の質を高めたうえで、地声の練習をし、そしてその先にそれらを両立させた声=ミックスボイス、ベルティングボイス、ミドルボイスと呼ばれる発声法があります。

ですから、裏声だけを強化する練習は、必要不可欠なものだと思って是非頑張って取り組んでください!


では、【「洋楽を歌える声」になるには?②】で「地声のトレーニング方法」について書きたいと思います。
次回もお楽しみに!


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舌骨下げるトレーニングの方法は、こちらのブログでも紹介しています。

簡単にできる!喉の力を抜く方法

 

「裏声のトレーニングの方法」は、こちらの動画で詳しく説明していますので、是非お試しくださいね。


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