低い声の男性が高い声を出せるようになる方法とは?

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こんにちは。講師のJunです。

人間の声は、「第二の顔」とも言われ、「声を聞いただけで誰かがわかる」なんて事もあるぐらい1人1人違いますね。

歌の上達を目指していく上で、「声が1人1人違うということ」は、「声という楽器の作りが1人1人違うこと」でもあり、ここがボイトレの難しさでもあります。

今回は男性の声の違いを大きく2つに分け、特に「声が低く太めな人が高音域が出るようになる秘訣とその練習方法」を紹介したいと思います。

高い人と低い人の違いは?

人それぞれに顔が違うように、産まれ持った声にも「高い声が得意な人」や「低い声が得意な人」がいますね。
この両者の違いは何か。

それは、「声帯の長さや厚さ」と関係しています。

(ここでは説明をしやすくするために「声が高い人、細い(軽い)人」とか、「声が低い人、太い(重い)人」と言い換える場合がありますが、同じ意味と思ってください。)



一般的には、背が高い人は「声帯が長くて、声が低い」背が低い人は「声帯が短くて、声が高い」傾向にあると言われています。
(※そうでない場合ももちろんあります。)

また、声の太さについては、声帯の厚さや骨格に関係していると考えられており、日本人は軽くもなく太くもない中間的な声の方が多いようです。

大切な事は、『高い声が出ない=下手』ではないという事です。

 

声が低くても、高い声が出せるようになる可能性は?

「地声は低いけど、高い声も出せるようになりたい」…そう思う人も多いと思います。

そんな人に朗報です。

人間の声は低音域を広げるのは難しいですが、ラッキーな事に、高音域は理論上どんな人でも出せるようになる可能性があります。

なぜなら、声帯の長さや厚さによって低音域はある程度限界がありますが、高音域は声帯の使い方次第で獲得が可能だからです。


しかし、声が太い人は、細い人に比べて努力が必要です。

大型車が小回りを上手く出来るようにするためには、テクニックや経験が必要といった感覚でしょうか。

声は低音域から高音域に向かって、ギアチェンジのように途中で声帯の使い方が何度か変わります。

その変わり目をオートマチックに、目立たなくしていくのがテクニックなわけですが、持ち声の太い人はチェンジがはっきりしているため難しい傾向があります。
”ガクン”と切り替わる感じです。


一方、声が軽い人は、そもそもギアチェンジを意識しなくても、自然に切り替わる人が多いのです。

また、持ち声が細く軽くても、太く出す歌い方をする人は高音に苦労します。

その場合、燃費の悪い歌い方で非常に疲れやすい可能性も高く、声帯の使い方のバランスの問題となってきます。


太い声を軽くする方法は?

「声を軽くする」ってどいう事なのか、という疑問がありますね。

わかりやすいイメージとして誰にでも掴みやすいのは、ファルセットをだす感覚です。

ここで難しいのは、「声を軽くする=全身の力を抜く」と、イメージしてしまうこと
です。

「高音は声帯をしっかり閉じる必要」があり、反対に「どこを緩ませるか」が重要です。

それは、声帯をしっかり閉じていても、細く息を吐き続けられるような柔軟性を持ち続けることです。


ざっくりいうと、身体の感覚としては、身体の外側は外に張り、内側を緩ませるような感じになるのがポイントです。

具体的な練習方法とは?

今回、私自身が高音(ミドルボイス)を出す感覚を掴み、より安定しやすくなった方法を、大きく3つにわけて紹介します。

•ファルセットの練習
•ファルセットからミドルを出す練習
•低音から高音まで自由に安定させる練習

■ファルセットの練習

先ずは、ファルセット(裏声)を出す事に、慣れていきましょう。



ファルセットは地声に比べて、声の自由度が増すので、ミドルボイスの感覚を掴む近道になります。

次に、ファルセットで超高音まで出せるようにする練習してみましょう。
超高音は、『エ』の母音だと出しやすいです。

ファルセットの超高音は、ミドルボイス(地声の高音域)を出す感覚と似ていますので、ファルセットで超高音域(最低でもG5ぐらい)を出せるようになると、ミドルボイスのイメージを掴めるようになります。

■ファルセットからミドルを出す練習

『オ』か『ア』の母音で、ファルセットで(E4ぐらいから)出し、同じ高さのまま地声に切り替えていく練習をします。

始めはファルセットで出し、そのまま息を細く鋭く勢いをつけて出していきます。
水の出てるホースの先をつまんで、水の勢いを増すようにしてイメージで出していくと、ミドルに切り替えやすいです。

ファルセット〜地声を行ったり来たりしても良いです。

『オ』の母音で行う事で舌骨が安定しますが、切り替えにくい場合は『ア』の母音で少し顔を上に向けると行ったり来たりしやすいです。
(※舌骨についてはNozomi先生の解説を参照ください。)

■低音から高音まで自由に安定させる練習

パトカーのサイレンのように、『ウ〜』と音程をつけずに、低音〜高音〜低音と上下にスライドする練習をします。



この時のポイントは、3つです。

①音程をあまり気にせず、本能的、動物的、野性的な気分でやってみてください笑

②野生的になったところで、どの音の高さでも息の圧のかけ方が均等になるように意識します。
圧のかけ方は『声を出す』というよりも、息が漂って『寄りかかる』イメージを持つといったところでしょうか。

さらに高音を出しやすくするためには『ア』から出し始め、途中から高音に向かって『エ』母音に変えてていくと声帯が閉じ出しやすくなります。


声帯の閉鎖に対して、息の圧をかけることを、声門下圧といいます。

声門下圧を感じやすくするためには、重い荷物などを持ち上げる時に、喉で息を止めるイメージを持つ(実際に何か持ち上げてみて声を出すとわかりやすい)のも効果があります。


声が低い人でもカラオケで歌いやすい曲は?

もし高い声が出せるようになったとしたら、どんな曲だとあなたの魅力が活かせるでしょうか。

声が太めの人は、高音もパワフルに出せる可能性があり、それを持ち味にする事をお勧めします。


今回、生徒さんとのレッスンで良かったと思う曲を紹介します。

先ずは、皆さんご存知のBUMP OF CHICKENの『天体観測』です。
比較的アップテンポなので、声を太くする間もなく歌え、その勢いでサビを歌うと声を張りやすいのでおすすめしています。
高い声は発散するような気持ちよさで出せるようになると、しめたものです。


また、ELLEGARDENの『Missing』や、
ASIAN KUNG-FU GENERATION『リライト』などもおススメです。

日本のロックバンドの曲は、パワフルな勢いで高音を歌う曲が多く、超高音ではないけれど、カッコよく、しかも高い声を出す気持ちよさが感じられます。

まとめ

今回は、「低い声の男性が高い声を出せるようになる方法」について書いてみました。

1人1人の声の良いところを最大限に引き出すためには、きめ細かくそれぞれにあったトレーニング内容が必要になってきます。

レッスンでは、今回紹介した練習方法以外にも、色々なアプローチで可能性を最大限に引き出せるようにお手伝いをしています。

今回紹介した練習方法もとても効果があるので、ぜひ試してみてくださいね。


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