「音楽ができないストレスや不安」と、どう向き合えばいいか?

こんにちは、アン ヴォーカル・ピアノスクールの浅井です。

5月のゴールデンウィーク後から、オンラインレッスンの無料体験レッスンのお申込みを、おかげさまで毎日いただいております。

コロナがなければオンラインレッスンをすることもなかっただろうし、海外や他県の方のレッスンをする機会もなかったと思います。 自宅にいながらも、色んな人と触れ合えて刺激を受けられることもあるんだなと実感しています。

とはいえ、生徒さんの中には、自宅で環境的にどうしてもオンラインレッスンができない方や、音楽活動に支障をきたしている方がいることも事実ですね。

そのような方は、好きな歌が歌えなくてストレスがたまったり、今後のことが不安で押しつぶされそうになることがあると思います。

特に、外で色んな人と関わりながらライブ活動をしていた人にとっては、今の状況はとても耐えられない状況ではないでしょうか。

行きつけのライブハウスやカラオケ、イベント会社の経営状況の悪化などは自分の活動にも響くので、不安で仕方ないですよね。

「これからどうしたらいいんだ!?」と、悩んでいるみなさんへ向けて、そんな気持ちの向き合い方について、お話していきたいと思います。

レッスンを続けるか?休むか?

こちらに通っている生徒さんの中にも、コロナウイルスの感染がひろがってきて、それに対する行動で大きく分けて3つのタイプの方がいらっしゃいます。

①オンラインでもレッスンを続けている方
②オンラインレッスンに抵抗感があり、対面のレッスンができるようになるまでお休みしている方 ③これを機にレッスンをやめた方、連絡が途絶えてしまった方

③の生徒さんについては、自分のホームページで書いてしまいますと、マイナスイメージになるような気がしますが…(汗)、そこもあえて書いてみました(笑)

どれが悪いのでもなく、いいのでもなく、それぞれのタイプや考え方の違いだと思っています。
今は、なかなか人と話す機会もないと思うので、自分はどれだろうと置き換えて考えてみてください。

①オンラインレッスンで、レッスンを続けている方

多くはないですが、オンラインでレッスンを続けている方もいらっしゃいます。

オンラインレッスンを受けている理由としては、
「せっかく今まで身につけてきたものを、できるだけ維持したい」
「とにかく声を出したり、歌いたい」
「オンラインはオンラインでいい!違った視点から学べる」
と思われている方が多いようです。

自分の音楽をやりたい気持ちをそのまま行動に移すことができている、またその環境を作ることができているのですね。

「オンラインならではのいいところを発見する」という考えは、とても前向きで素晴らしいです。

オンラインレッスンでは、「歌唱」というよりかは、ボイストレーニングのレッスンに適していると考えていますので、発声改善したいという気持ちが強い方には、問題なくできるレッスンだと考えています。

新しくオンラインレッスンで無料体験レッスンを受けられる方も、「この機会に新しいことにチャレンジしよう」と、前向きに考えて試していただいているようです。

②オンラインレッスンに抵抗感があり、
 対面のレッスンができるようになるまでお休みしている方

私なりには、「オンラインやりませんかー?」と何回かお誘いしましたが、「いえ、今はいいです」と言われた方です。

詳しくは聞いていませんが、その理由って人によって全然違うと思っています。
更に細かく分けて、考えてみますね。

(1)「レッスンは、対面でこその価値があると思っている」

 このような方は、「レッスンはまずは音楽を楽しむための環境が整えられていること」、
「その時、その瞬間の歌、表現こそ価値があるものだと考えている傾向が強い」のかなと思います。

 音楽は生で聴くことこそ臨場感がありますし、ライブ感が好きな方にとっては、その場の雰囲気も講師と一緒に感じたいという気持ちもよくわかります。

 私も「生で生徒さんの声の響きを聴けなくて、寂しいな」と思うこともありますし。

 早く自分の好きなように、気持ちよく歌える日が来て欲しいですね!

(2)「オンラインレッスンができる環境ではない」

 住宅事情から、家で声が出せないという方もいらっしゃると思います。
 また、オンラインアプリを設定したりすることが苦手とか・・・
 
 そんな方にも、「早く終息するといいですね。対面レッスンができるようになるまで待っていましょう」とお話ししています。

(3)「仕事のテレワークなど、環境の変化の対応で忙しく、音楽へ気持ちが向かない」
(4)「先のことに対しての不安な気持ちが強く、今やりたいことへの関心が向かない」

このような方も結構多くいらっしゃると思います。

忙しくて本当に時間が取れない方。
仕事や育児など、自分以外のことに目を向けないといけないことが多いと、自分の好きなことをやるという気持ちになりにくくなりますね。

③これを機にレッスンをやめた方、連絡が途絶えてしまった方

このような方も、上の(3)と(4)と同じような理由で、辞めることにした方もいらっしゃいます。

これを機にレッスンや、歌を歌うことに一区切りつけたという方もいるかもしれません。
「また違った新しいことをやってみたいという気持ち」や、
「ここまで頑張ったので、一回終わりにします」という方には、
「やりたくなったらいつでも戻ってきてくださいね!」とメッセージを送って、その方の今後の活躍をお祈りしています。

また、本番が3月後半にあって、それに向けて何か月もかけて準備してきたのに、コロナのせいで開催ができるかできないかとヤキモキした日々を過ごし、無観客で開催することにしたものの、出演辞退する人も多く、終わって疲れ切ってしまった。
レッスンも退会、という道を選んだ方もいました。

そんなふうに、自分の努力や想いが傷ついてしまった方には、ゆっくりと癒しの時間が必要です。

不安との向き合い方

うちのスクールの通っていた5、60人の生徒さんの中でもこれだけの色々な考えの人がいるので、皆さんが音楽活動をされているお仲間も、いろんな考えの方がいるでしょう。

意見が合わなくなったり、一緒に活動ができなくなったり、不安やもどかしさで心が落ち着かないように、感じることもあるかもしれません。

環境的・経済的な理由など、自分ではどうにもならないことで、演奏の場がなくなり、悔しい思いをされている方もいらっしゃると思います。

そんな気持ちをどうしたらいいのか?
自分の気持ちを知るために、どうぞ紙に書いてみてください。

まずは、過去を振りかえって、書いてみてください。
①「音楽を今までやってきて、嬉しかったこと、楽しかったこと」を50個。

②「音楽を通じて、成長したと思うこと、前よりできるようになったなと思うこと」30個。
③「音楽を通じた人との関わりで、人に感謝したいこと」を30個。
④「音楽を通じた人との関わりで、人から感謝されたこと」を30個。
⑤「これからできたらいいなと思うこと」を50個。

続いて、「不安な気持ち、悲しい気持ち」と向き合いながら、書いてみましょう。
①「今不安なこと」を30~50個。
②「これから不安なこと」を30~50個。
③「コロナのせいで、できなくなったこと」を、好きなだけ。
④「コロナがなければ、やりたかったこと」を、好きなだけ。

50個までいかなくてもいいので、思いつくままにどんどん書いていくことが大切です。

自分が今まで行ってきた良かったことを振り返ってみると、「自分への価値」を感じることができます。
そして、少しずつ前向きになることができます。

また、不安な気持ちを吐き出すことって、一見すごくネガティブになってしまいそうなのですが、それを心の奥に押し込めてしまうと、イライラして他人にあたったり、体調を崩したりしやすくなるそうです。

だから、「自分の不安な気持ちを知り、そんな気持ちを持っている自分を受け止める」ことが大切なんです。

何に対して不安なのかはっきりわかれば、誰に相談すべきか、明確になります。

客観的に自分の気持ちを見ることによって、「あれ、意外と先のことを考えすぎて、不安になってたのかも」と、我に返ることがあるかもしれません。

「不安な気持ち」を持っているということは、それだけあなたが真面目で、周りのことが見えるし、真剣に物事や他の人のことを考えているということですね。

だから、うまいかない自分をダメだ、と思う必要もありません。

先ほどの、過去の振り返りで「良かったこと」や「人から感謝されたこと」を、もう一度読んでみてください。
音楽をどれほど頑張ってきたか、それによって人に喜びを与えてきたか。

あなたが音楽活動をする価値があること、
それが自分で分かれば、きっとまたできます。

コロナのことで翻弄され、悲しい思いや、悔しい思いもしましたね。
優しい音楽を聴いたり、口ずさんだりして、目を瞑って自分を癒しましょう。

そして、「自分を見つめること」が、今後の音楽でのパフォーマンスする上で生きていくでしょう。

「自分が音楽やる意味」や、「音楽を通じて人に何を与えられるのか」についても考えるとき、なのかもしれません。
少なからず、私にとってはそれを知るいいきっかけになりました。

しっかり自分のことを見つめられれば、この大変な状況の中で、自分が楽しく音楽をやっていける方法を新しく見つけ出していけます。

もし、誰かに話を聞いてほしいという気持ちになったら、アンヴォーカル・ピアノスクールに連絡ください。
「音楽をやりたい」みなさんのことを、応援しています。

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ボイストレーナー 浅井 のぞみ

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